「総括」などと呼べるような記事などは書けない代わりに、とても力の入った緻密な分析をされている記事を紹介します。
トリノの理想と現実 相関図(和敬静寂)
長文ですが、少なくとも今大会にあっては『本来の実力を発揮せずに惨敗』という表現は当たらず、下記の2点を指摘されています。
私の大雑把な感想では、女子フィギアスケートの荒川選手の優勝は予想以上だった反面、スピードスケートは残念に思いました。
メディアがよく取り上げたノルディック全般やモーグルフリースタイルの他、ショートトラックスケート・女子カーリングなどはかなりの幸運がないとメダルは苦しい…と思っていたので、健闘したのだと納得しています。
私が不明だったのでアルペンの回転はよくわかりませんでしたし、スノーボードハーフパイプもなんとも…です。Xゲームねぇ…。
比較的潤沢な強化資金が投入され、好成績を挙げられた『長野』からの揺り戻しみたいなものが、冬季種目で顕著に表れたものと受け止めています。堤氏もああなったことだし…。競技基盤については冬季種目だけの問題ではないので、永年の課題だと思います。
そうした状況にあってフィギアスケートだけはそういった流れとは一味違う状況を作り出せたことが唯一のメダルにつながったと云えます。
Is Japan building skating dynasty?(baltimoresun.com)
表題は『日本は王朝を築くか?』とでも訳せます。アメリカから見た日本のフィギアスケートの育成環境に関するルポです。この記事は日本のスポーツ新聞でも紹介されましたし、2chのニュー速に抄訳が掲載されていました。
選手層が相対的に薄くなりつつあるアメリカやロシアの状況と対比させて、日本のフィギアスケートの若年層の育成環境は必ずしも恵まれたものではないにもかかわらず、子供たちは勤勉に練習に励んでいることを伝えています。さらに日本スケート連盟の松村氏の談話として、ポスト浅田を担う女子選手の発掘は大変だけど、男子のレベルアップは見込める…などと紹介されています。
もちろん上のこの記事は単一の視点のルポなので、このまますんなりと日本が黄金期を迎えるかどうかはわかりませんが、フィギアスケートは、少なくとも他の冬季種目とは異なる状況にあることだけは伝わってきます。