23日の夕刻に下記の番組を観ました。
人生の楽園(テレビ朝日)
当日放送分は、脳梗塞で健康を損ね、市役所を退職した山口県萩市在住の男性が土地の名物である『蒸気焼き』という鯛焼きに似たお菓子の製造・販売に挑戦するというお話でした。
番組の中では、師匠格にあたる85歳の先業者に『あんこの作り方を教えろ』と件の男性がしつこく食い下がっており、あんこの秘伝を教われるかどうかが番組の主題のひとつとなっていました。
これほど人に教えを乞う限りはさぞかし試行錯誤を重ねたに違いなく、その苦労話が展開されるのかと思ったら、どうも様子が違いました。
なんと、番組の後半で初めてあんこを作る場面が映し出されました。そのシーンでももっぱら奥さんが小豆を煮る一方、件の男性はあまり手を出さない代わりにあれこれと口を出していました。これは脳梗塞で手が不自由だったからなのかもしれませんが、この時点でわたしはムカムカしてきました(笑)
その後、出来上がったあんこをその師匠格のもとに持参し、味見してもらう場面に移り、結局、水あめを入れることを教えられ、『なんだぁ…』…というオチでした。
大体、あんこに水あめを入れることなど秘伝でもなんでもありません。市販のゆであずき缶の原料記載にちゃんとあります。
番組の中では「町おこし」に関わる他の有志ともWebを通じてつながっている様子も映し出されていました。であれば、自分が一番知りたいはずのあんこの作り方を調べてみたことがあってもよさそうなものですが、それすらやったことがないようでした。
あっさり下記のページがヒットします。
おいしいのあんこの作り方(発言小町 : 大手小町)
そもそも先業者が習得しているあんこの製造法は長年の経験の上にたどり着いたもののはずで、それを「町おこし」なんて大義名分を振りかざしつつ、日参しているからと云って、自分でろくにやってもみないうちから、ただただ教えろというのはあまりにも「職人」をばかにしていると思いました。
市役所づとめの人がすべからくそのような考えだとは思いませんが、あまりにも「もの作り」に対する意識が低いことと、それに気づかない心根に唖然とさせられつつ、昼間食べたおはぎに思いを馳せました。